2009年4月23日木曜日

USENのダイエット。冬はまだまだ続く。

平成21年8月期第2四半期の短期決算を元に分析してみた。



とにかく「その他」項目で動く金額が大きくて困る。何か隠してるとしか見えないからだ。
固定長期適合率が少しマシになったが以前厳しい。
固定比率が減少していることと、借金を少し返せたのがせめてもの救い。
いずれにしてもボロボロ。。。のれんが増えたのが散々投資したのが失敗に終わり、安値で売りさばいたGYAO、ショウタイムだろう。
のれんは、投資しても失敗して安値で売りさばいても増えるもんなのだ。
PBRは0.4だが、のれんを除くと0.6~0.7ぐらいだろう。
将来、業績が良くなったときを想定して30億円で計算してみたが、
7.51は高い気がする。
30億も達成できるのか個人的には疑問視している。
現在、有線事業のみ黒字で、ISP、派遣、動画サイトは赤字状態だ。

YahooとGyaoの提携で生まれた値上がりをメモしておく。
パーティはドワンゴのニコニコ盛り上がりとは比べ物にならないほどあっけなく終わった。
ネット動画が儲からないことを市場は認識済みなのかもしれない。

※YahooとUsenのGYAO資本提携発表時


※ドワンゴのニコニコパーティ






分析やニュースからも分かるとおり、USENはまさに生死を分けるダイエット中。
先行投資(買収やGYAO)が仇になってしまったのだ。

当時、GYAOは革命的だった。
ユーザが無料で著作権保護対象の動画が見れるのだ。
見たい時に見たい場所で。
まさかWeb2.0的な投稿型動画サイトが台頭してくるとは思わなかった。
過去にも投稿型動画サイトはあったが、それらは著作権違法で閉鎖されてたからだ。

ネット動画のビジョンとしては正しいと思う。
「製作者が対価を受け取れるサイトを目指す。」
製作者が簡単に登録できるようになれば、品質の良い動画が集まり、そしてユーザが集まってくるだろう。

個人的に宇野さんファンなのでがんばってほしい。
正直、ひどいバランスシートだが、時間をかければ回復できると思う。
借入金、のれんの減少はそのまま成長につながる。
ただ、当面はまだ「買い」じゃないだろうと思う。

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